顧客理解をクリエイティブに落とし込み、成果につなげる

同じ商品でも、検索結果で読む言葉と、動画を見ている途中で出会う表現では、伝わり方が変わります。MemoriaLabは、顧客理解から定めた訴求を、媒体ごとの閲覧状況に合わせて設計します。コピーを短くする、画像の大きさを変えるだけでなく、何から見せれば商品を理解できるかを考え、制作と運用で共通の意図を持てる状態をつくります。

媒体名より先に、見ている場面を考える

顧客は答えを探して検索しているのか、投稿を眺めているのか、動画を楽しんでいるのか。接触する場面によって、広告を理解するために使える時間も、既に知っていることも異なります。最初に、対象となる顧客、期待する価値、購入前の疑問を定め、掲載面ごとの役割を整理します。

検索では問いに答える言葉が必要でも、商品を知らない人には使う場面を見せる方が理解につながる場合があります。媒体の型を参考にしながら、何に関心を持ってもらい、次にどこで詳しく説明するかまでを設計します。

検索・フィード・動画で顧客の閲覧状況が異なることを示す図
図:見る場面に合わせて情報の入口を変える設計(説明用)

一つの価値を、異なる見せ方へ変換する

説明用に、使わないときは折りたためる机の広告を考えます。中心の価値を「限られた部屋でも作業場所をつくれる」とすると、検索では「小さい部屋で使える机」を探す人に、寸法や収納方法を確認できる言葉を届けます。省スペースという言葉だけでなく、選ぶための情報へ案内します。

フィードの静止画なら、設置した状態と片付けた状態を見せ、生活の中でどのように役立つかを伝える。短い動画なら、机を広げて作業し、片付けて部屋を使う流れを見せる。同じコピーを載せるのではなく、言葉、比較画像、動作という表現手段を使い分けます。

実際の制作では、商品の仕様や実証できる範囲に合わせて表現します。示した利用場面とLPの説明がつながり、寸法や使用条件を確認できることも、媒体展開の一部です。

組み合わせや切り抜きでも意味が通る素材にする

検索広告では見出しや説明文の組み合わせが変わるため、同じ主張の繰り返しや、前後が揃わないと成立しない表現を避けます。必ず伝える条件がある場合は、媒体の仕様に合わせて表示方法を確認します。素材数を増やす際も、顧客のどの疑問に答える要素かを整理します。

画像や動画では、文字の大きさ、字幕、商品位置、画面上の操作部との重なりを点検します。縦型に切り抜くと使い方が分からなくなる素材は、構図から調整。入稿前のプレビューで確認し、読めること、意味が伝わること、次の行動が分かることを確かめます。

定性情報と結果を、制作の共通言語にする

各広告に、想定する顧客、利用場面、訴求、根拠、見せ方を記録します。「画像Aが良かった」だけでは、次の制作で何を引き継ぐべきかが分かりません。「収納後の状態を見せた案」と記録すれば、別の画像や動画でも、その説明方法を確かめられます。

クリック率と転換率、成約の質を併せて見ながら、似た反応の広告群に共通する特徴を探します。ただし媒体や掲載面をまたぐ率の差には、見る人や状況の違いも含まれます。数字から見つけた傾向を、そのまま表現の法則にせず、条件を揃えた次の検証に使います。

訴求と見せ方を記録した広告を成果と照合し制作へ戻す図
図:表現の特徴と成果を結び、制作に学びを戻す流れ(説明用)

版管理まで整え、継続して改善する

制作物には識別番号を付け、元の素材、訴求、掲載面、更新日、確認状況を紐づけます。料金変更やキャンペーン終了時に、どの画像・動画・広告文を直すかが分かる状態にし、掲載中の古い表現を取り残しにくくします。入稿後の変更も記録し、分析した素材と現在の素材を取り違えないようにします。

成果物は、媒体別の制作方針、コピー・絵コンテ・デザイン、入稿用素材、素材一覧と振り返りの記録です。商品資料、既存素材、配信結果、ブランド表現の基準を伺い、訴求づくりから必要か、既存素材の展開から始めるかを判断します。制作の量と、検証できる予算・期間を合わせて、優先する案を提案します。

参考資料

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